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episode.21 (ページ2/3)

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家に戻る帰り道、頭上に広がる空へと目をあげた。
晴れあがった真っ青な空にはその青を明るく照らし出すかのように太陽が燦然と輝いている。
実に洗濯日和だ。

アイツは洗濯を終えたろうか。

分家へ続く道を規則正しいテンポで歩きながら、俺は出かけに裏庭で洗濯してくれていた名無子を思い浮かべた。
あれからずいぶん時間も経っている。
当然、もう終えているに違いない。

じゃあ、アイツは今、なにをしているんだろうな。

また俺のためになにか仕事をしているんだろうか。
それとも、自分の自由時間を満喫しているんだろうか。
どちらにせよ、俺が帰ったら、アイツはどんな態度を取るんだろう。
昨日みたいに、「お帰り」って迎えるんだろうか。
決して他の者のような日向家分家の子息に対する格式ばった出迎えではなくて、失礼なくらい身構えのないあの顔で、「お帰り」と――。
だが、そんなことを思いながら自宅の門をくぐった俺を待ちうけていたのは、なんとも最悪な出迎えだった。

ダガァーーン!!

「――ッ?!」

自分の家から響き渡ってきた音とは絶対に信じたくないような轟音が辺りを震わせて、俺は息を飲んだ。



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