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episode.11 (ページ1/4)

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木の葉の商店街に位置する時計屋さんで、僕が時計を見つめていると、

「ヤーマト」

背中に聞きなれた声がかかった。
振り向けば、やっぱり、

「あぁ、先輩」

僕の先輩にあたるカカシ上忍の姿が目に入る。

「腕時計見てるの?」
「えぇ、これが欲しいんですけど、買おうかどうか迷ってて。かっこよくないですか?」

ショーケースの中のちょっと高そうなシルバーウォッチを指でさすと、カカシ先輩もガラス越しに中の時計を眺めた。

「おー、いいじゃない。これなら俺も欲しいなぁ。ん? ヤマト、これ、文字盤の裏にイニシャルとかも入れてくれるみたいよ? へぇー。買っちゃえば?」
「そうなんですけどねー。うーん、どうしようかなー。結構、いい値段なんですよねぇ」

僕が時計を見つめ、再び悩みだすと、その横で先輩が呟いた。

「サザンカが、今度、通常任務を手伝うことになったってさ」


その言葉に、僕は時計に注いでいた視線をカカシ先輩へと向ける。

「サザンカが、ですか?」
「そ。どうやらお前みたいに暗部から借り出されることになったらしい。名無子って名前で」
「はぁ……そうなんですか」



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