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episode.06 (ページ1/5)

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日が暮れるまで駆け続けた私たちは、簡単な夕食を済ませ、テンゾウの建てた木造家屋で横になった。
別室で休むカカシ先輩とテンゾウが寝静まった頃合いを見計らって、私はそっと家を抜け出し、その足で森の中へと入り込む。
少しばかり開けた場所まで来ると、私は千本を取り出した。
数本の千本を空へ投げあげて、月明かりに光るその姿を追いかけるように私も上へと飛び上がる。
落下してくる千本を見定めて、私は空中に身を置いたまま、下からクナイを投げた。
半分以上のクナイは、先に投げた千本を打ち払い、それらが私に当たることを阻止してくれる。
でも、残りの2〜3本は相変わらず私のクナイをすり抜けて、自分の体を掠めていった。
タッと着地の音を響かせて地面に降り立つと、私は、

はぁーーー。

ため息をついた。
千本は細い分だけ当てづらく、狙ったうちの2〜3本はいつもはずしてしまう。
私は今日の任務の様子を思い出した。
私がはずした千本を、カカシ先輩はもっと離れた場所から難なく当ててきた。

私もあのくらいの腕にならなきゃ。

そう思って、周りに落ちた千本を拾い上げたとき、

「がんばり屋だねぇ、サザンカは」

突然、背後から声をかけられた。



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