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episode.05 (ページ1/5)

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いくつかの暗部任務をこなしてみたところで、そのプレッシャーは変わることなんてなかった。
毎回毎回ひどい重圧で、この手が赤く染まらナイ日なんてありはしない。
それでも、もう夕飯を食べれなくなるような情けない状態に陥ることはなかった。
きっと、それは、この二人のおかげだと思う。
カカシ先輩とテンゾウ。
戦いを終え、この二人と過ごす時間は、なんかひどく楽しくて、カカシ先輩とテンゾウのやり取りも、私をからかうカカシ先輩にも、私はしょっちゅう笑わされて、混沌とした暗闇に引きずりこまれそうな私の心を簡単に元気づけてくれた。
だから私は戦い続けられるんだと思う。
血に濡れても面をつけ続け、敵の体を刀で刺し貫いていけるのだと思う。
そして、もう一つ。
私を救ってくれるモノがある。
それは、あの夜もらった甘夏の香り。
カカシ先輩がくれた甘夏の香りは、あの後も鮮明に私の記憶に残って、むせかえるような血の匂いを私の体から洗い流してくれてる気がした。





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