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episode.04 (ページ1/8)

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「どこ行っちゃったのかな、カカシ先輩……」

森の中へ消えたまま、なかなか帰ってこないカカシ先輩を思って、私がポツリと呟くと、テンゾウがカカシ先輩の消えた方を見ながら口を開いた。

「忘れ物って言ってたけど、一体なんだろう……?」
「うん、なんだろうね?」

私もこれと言って思い当たるものがなく、首を傾げ、黙り込むと、テンゾウがそっと私の手元を見た。

「ま、僕はカカシ先輩よりもサザンカのほうが心配だけどね」
「え…あ……」

私の手には未だに口をつけていない焼き魚が握られていて、私はテンゾウの言葉にちょっとだけバツの悪さを感じた。
意味もなく串を握りなおし、私は目の前の火のそばにその串を刺す。

「ほんとに平気だってば、一食抜くくらい。ちょうどダイエットになっていいよ」
「ダイエットってねぇー。あの任務のキツさで、そんなこと言ってる場合じゃないだろう?」

テンゾウがあきれたように私を諭し、それに、と静かに言葉を継いだ。



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