With
episode.26 (ページ1/1)
火影室には異様に緊迫した空気が残されていた。
それもこれもカカシのせいだと綱手は思う。
「何を考えてる、カカシ……?」
窓に歩み寄り、綱手は先ほど噛んだばかりの爪にもう一度歯を立てた。
そこへ扉をノックする音が響く。
ドアが開かれ、その隙間から顔を出したのはサクラだった。
渋面の綱手を見てとると、サクラはキョトンと首を傾げ、声をかけてきた。
「どうかしましたか、綱手様?」
「サクラか」
視線だけ動かしてサクラを見る。
そして、
「どうもこうも……」
綱手は眉間にしわを寄せ、ギリッと奥歯を噛みしめた。
to be continued.
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