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episode.17 (ページ4/6)

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暗がりでよくは見えないはずなのに私が赤くなってることはお見通しらしい、先輩がさらにおかしそうに笑った。

「ごめん、ごめん。でも、本当に強くなったと思うよ。ここまでよく頑張ったもんだ」

カカシ先輩は笑いをおさめ、代わりに感心するような眼差しを見せた。

カカシ先輩……。

その瞳に私の気持ちが吸い込まれていく。

頑張ってこれたのは、ただただカカシ先輩という大きな存在があったから。
それだけなんだ。
私はその背中に追いつきたくて夢中で走り続けてきた。
カカシ先輩に認めてもらえるような女性になりたくて、ずっと――。

『自分より強い女性』

あの頃聞いた先輩のその言葉を頼りに修行して、そんな女性を目指して頑張って。
今もまだ私はあの頃と何も変わらずアナタの背中を追いかけている。

見つめ返すカカシ先輩の視線はひどく優しくて私の胸が苦しくなる。
その苦しい胸の内で私は思わず呟いた。



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