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episode.17 (ページ2/6)

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先輩がズボンのポケットに手を入れてこちらのほうへと足を進める。

「体やすめないと持たないよ?」
「大丈夫ですよ、これくらい」

思わず口元をほころばせて答えると、そばにやってきたカカシ先輩がいつものように私の頭をポンポンと優しく叩いた。

「無理しないの。毎晩毎晩頑張り過ぎだよ、名無子?」

その言葉にハッと顔をあげる。

「あ……知ってたんですか、先輩? 私がこの任務中、毎晩修業してること」
「当たり前。俺が気づいてないとでも思った?」

気づかないわけないでしょ、とばかりにカカシ先輩は見上げた私の頭をグシャッと撫でた。
私の胸がドクンて大きな音を立てると同時、一瞬きゅっと目をつぶる。
頭の上にはあったかくて大きなカカシ先輩の手。
私はいつだってこの手の感触に気持ちが弾けそうなほど嬉しくなって何も言えなくなってしまう。
ドキドキする胸とともに視線を地面に落としていると、カカシ先輩は私の頭から手を離して草の上にすとんと腰をおろした。
私もつられてそのそばに座りこむ。

「でも、まぁ、懐かしいねぇ」
「え?」
「ほら、お前の修行につきあったじゃない、暗部のとき」



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