With
episode.16 (ページ2/4)
「ちょっと、ちょっと。あのねぇ〜、俺はいつでもモテモテなの!」
「何言ってんだってばよー、彼女いないくせに。いっつもイチャ本読んでばっかじゃんかぁ」
「クッ……」
ナルトくんの切り返しにカカシ先輩は真剣に歯噛みして、そのままパッと前を向く。
「ほんと最近冷たいよねぇ、アイツら……」
カカシ先輩の寂しそうに呟く姿がおかしくて、私はついフフッと笑ってしまった。
と、その時。
――――ッ!!
私の五感が反応し、それと同時に周囲の木々の間から突然四人の忍が現れた。
その姿は木の葉の忍ではない、別の里のものだ。
すかさずヤマトが印を結び始める。
「名無子!!」
相手の機先を制したヤマトが私の名を呼び、その体から二本の木柱が敵に向かってガッと伸びて行くのが見えた。
「了解!!」
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