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episode.15 (ページ1/3)

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「なぁ、なぁ、カカシ先生ってばさぁー」
「ん?」

目を向けるとナルトがニカニカした顔で俺のことをのぞきこんでいる。
俺はナルトをはじめ、サクラ、サイ、ヤマト、そして名無子を加えた6人で任務に当たるべく林道をぞろぞろと歩いていた。
今回の任務は火の国はずれに位置する貧困な農村地域に医療物資を届けることだ。
一口に医療物資といっても、手押し車に山積みされた品々の中には、未だ木の葉の里でしか作ることのできない高度な技術を要する薬品なども含まれていて、他国の忍から狙われるには十分すぎるものだった。
それらを守り、無事運び届けることが今回の俺らの役目となる。
手押し車前方にかじ取り役のサクラが、後方に押し手のナルトとサイがついて、ギシギシと荷車を進ませていた。

「なんだ、ナルト?」

俺のすぐ横を荷を押しながら歩くナルトに返事を返すと、ナルトは勢いよくしゃべりだした。

「ヤマト隊長も名無子の姉ちゃんもカカシ先生と暗部で一緒だったって聞いたんだけどさー」
「あぁ、その話か。一緒だったよ」



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