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episode.10 (ページ2/4)

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そんな今までの経験から油断しまくっていた私の頭は、まったく予想外の再会に容赦なく動揺した。

と、と、と…とりあえず、隠れよ!!

私はあわてて近くの木影へ身を隠し、速まる胸とともに仕事の束を抱きしめた。
カカシ先輩に会うのは本当に久しぶりだ。
先輩が暗部を辞めてから数年はテンゾウと三人でたまに会ったりしてたけど、木の葉崩し以後は里の復興で多忙を極め、カカシ先輩も暗部の私たちも任務に追われて、ちゃんと会うことなんてなかった。
そう思うと、もう2〜3年、先輩とろくに顔を合してないんだ。
ドキドキと胸が激しく暴れ出す。

久々に会う先輩に、私はなんて声をかけよう……?!

そんなことを思っていたとき、

「なぁーに、やってんの、サザンカ?」

突然、背後から声をかけられた。
ヒッと驚いて振り向けば、私の隠れていた木の後ろから、ヒョッコリ、カカシ先輩が顔を出している。

「カ、カ……カカシ先輩!!」

私の慌てふためく様子にカカシ先輩はニッコリ笑った。



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