With
episode.10 (ページ1/4)
仕事の束を胸にかかえ、火影邸を後にする。
10cmほどの厚さの書類はいったい何件分の任務なんだろうか。
まぁ、でも、きっと暗部の任務よりは楽なハズ。
がんばって早く終わらそう。
そしたら……。
『そのうち、また同じ任務に就かせてやろうか』
カカシ先輩と同じ任務に就けるかもしれないし。
そんな可能性に、私の胸が弾んだとき、遠くのほうから見たことある人影がこちらに近づいてきた。
その白い頭髪に、
まさか……。
と思って目を凝らすと、
え?
ほんとに、カッ…カカシ先輩!!
今、私が考えていたまさにその人だった。
や……ちょっ…ちょっと、どーしよ?!
暗部の用で来るときは瞬身の術を使うことが多く、こんなにこの辺りをウロウロすることはない。
そのため、知り合いに出くわしたり、ましてカカシ先輩に会うことなんて皆無だった。
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