With
episode.09 (ページ4/4)
机上の書類をホクホクとめくり始めた綱手様に、軽く嫌な予感をおぼえていると、
「そういえば、カカシとヤマトとは暗部でずっと一緒のチームだったらしいな。そのうち、また同じ任務に就かせてやろうか」
綱手様はそう言って、私に目を向けた。
「ほんとですか?!」
思わず喜びの声をあげた私に、
「そんなに嬉しいか? まぁ、私もその話、ちゃんと考えておくよ。ただ、その前に。お前にはこの任務を頼む」
分厚い書類の束を、綱手様がホイッと渡してきた。
どうやら、今、速攻で選んだ任務の書類を手早くまとめて私に押し付けているらしい。
あまりにナチュラルな渡しっぷりに、ついつい反射的に受け取ってしまう。
その姿を見届け、綱手様は椅子に座ると、ご満悦の様子で私を眺めた。
「かなりの任務量だが、お前ならすぐ終わるだろ。連れ行くメンツはお前にまかせるから、候補を決めたら教えてくれ。調整しよう。あぁ、それと、任務での名前が必要だな。まぁ、それはお前の本名を使ってくれればいい。じゃあ、そういうことで、後は頼んだ、名無子」
「え…あ……?」
私の意見など全く求める空気もなく、綱手様はひとり完結に話を終わらせた。
to be continued.
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