With
episode.09 (ページ3/4)
火影室の戸を叩き、中に入ると、そこで私を待ち構えていた話は、意外にも、
「通常任務のお手伝い?」
だった。
素っ頓狂な声をあげた私に、机の向こう側に立っている綱手様が説明をする。
「あぁ、そうだ。お前と暗部同期のテンゾウも、今、ヤマトという名で通常任務を手伝ってくれているだろう? あんな感じで、お前にも臨時的にこちらの任務を手伝ってほしいんだよ。頼めないか?」
何しろ人出が不足していてねぇー、と顔をしかめる綱手様の前で、私はコクコクうなずいた。
「はぁ、別に構いません、けど……?」
私の答えに、綱手様はパッと顔を輝かせた。
「本当か?! それは助かる!! お前が通常任務に就いてくれるとなれば、相当、仕事がはかどるな。これだろ、それとこっちの任務と…そうそう、あの話も頼めるな……」
え……。
一体どんだけ私に行かせる気なの……?
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