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episode.07 (ページ4/9)

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「すごく美味しいよ、サザンカ」

口いっぱい頬張ったおにぎりとおかずを飲みこんで、テンゾウが真剣にそう言ってくれる。
その隣でカカシ先輩も感心したようにうなずいた。

「サザンカがこんなに料理上手とは知らなかった。こりゃ、いいお嫁さんになるぞ? な、テンゾウ?」

突然、話をふられ、テンゾウがゴホッとむせる。
ゲハゲハしながら、テンゾウが必死に言葉を口にした。

「カッ…カカシ先輩! 急に変なこと言わないで下さいよッ……!!」
「別に変なことなんて言ってないじゃない。あぁ、そう、わかった。お前はそう思わないってことね」
「いや…誰も思わないとは…言ってませんよ……。僕だって、サザンカがいいお嫁さんになるだろうってことくらい…わかってます……」

ボソボソと顔を赤らめながら紡がれるテンゾウの言葉に、カカシ先輩がニッコリ私に笑いかけた。

「だって。よかったねぇ、サザンカ。俺たち二人のお墨付きだよ」

それを聞いて、今度は私が顔を火照らした。

「もう! そんなふうに褒めても、これ以上は何もでませんからネッ」

強がるように言う私を、面白そうに笑ってから、

「でも、ホントに美味しいよ、サザンカ。俺もテンゾウも男の一人暮らしだから、こういうちゃんとした手料理はすっごく嬉しくてね。本当にありがと」

カカシ先輩はいつもよりちょっとだけ真面目なまなざしで私を見た。



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