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episode.07 (ページ1/9)

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三人でこなした任務も随分な数となってきた。
今日も私たちは、夜明け前の闇の中、まだ空に星がちらほら残る時分に木の葉の里を出発し、漆黒に染まる森の中をかなりの速度で駆け抜けていった。
だいぶ走ったところで朝日が昇り、うっすらと白い靄の煙る森の様子が、その光に照らされ浮き上がる。
それと同時に、見通しのきくようになった私たちの視界に、前方に位置する野原が映った。
うす暗い森を抜け、足を踏み入れた原っぱは、晴天の空の下、実に清々しい朝の空気に包まれて、葉についた朝露に反射する光の粒が、あちらこちらでチラッチラッと眩しく光って見えた。

「こりゃ気持ちいい」

私の横でトラ面をはずしたテンゾウが、気持ち良さそうに伸びをする。

「ほんと!」

私もネコの面を脱ぎ、両手を広げて胸一杯にさわやかな空気を吸い込んだ。
そんな私たちに、カカシ先輩もキツネの面を顔からはずし、口を開いた。

「んじゃ、ま、とりあえず。ここでお弁当だな。ハイ、座った、座ったー」

その号令に、テンゾウがキョトンとする。

「お弁当ってなんですか、先輩? そんなもの持ってきてませんけど?」
その問いかけに、カカシ先輩はニタニタ笑って私を見た。

「今日は特別に、サザンカがお弁当を作ってきてくれましたー」
「えぇっ?! サザンカが?! 本当に?!」



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