With
episode.05 (ページ3/5)
私は再びクナイを指間に構え、
シュッ!!
千本と相打ちさせようと勢いよく放った。
キンッキンッ
金属同士の弾けあう音が響いて、私を狙う千本が次々と空中で向きを変えていく。
その中で、三本の千本が私のクナイをすり抜け、私のほうへと迫り続けた。
しまった、三本ハズした!!
このままじゃ、あたるッ……。
次の手をくだそうにも、もうそんな時間的余裕もなくて、
刀でよけられるものだけでも、コレで…!!
私は体に受ける千本の本数を減らそうと、背中の刀に手を伸ばした。
その時、私の目の前でキンッと千本が弾かれた。
えっ……?
三枚の手裏剣が、横ざまに千本を弾き飛ばして、私の視界から消え失せる。
あわてて手裏剣の飛んできた方角に視線を走らせれば、キツネの面をかぶったカカシ先輩の姿が目に映る。
先輩自身、まだ敵の忍と戦闘中だというのに、その相手の隙をぬって私を助けてくれたらしい。
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