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episode.43 (ページ2/2)

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私同様、疲労の濃いカカシ先輩を思い、口にすると、先輩は私の瞳に温かく告げた。

「俺なら大丈夫だ。気にせず寝るといい」

続けてニッコリと笑いかけてくる。

「それに俺はお前に守ってもらうからいいの。いざって時、頑張ってもらうんだから、今のうちにしっかり休んどいてよ?」
「も、もう!! カカシ先輩ってば!!」

カカシ先輩の茶化すような台詞と雰囲気につい笑いがこぼれ、私は素直に頷いてしまう。

「じゃあ、お言葉に甘えて、寝させてもらいます」

カカシ先輩の横で膝を抱え、寝の体勢に入る。
と、先輩が私のほうへ腕を伸ばした。
カカシ先輩の大きくて温かな手が私の頭に乗っかり、そのまま抱きかかえるようにして引き寄せる。
トンッと、私の頭部がカカシ先輩の胸元にもたれかかり、一瞬にして心臓が跳ねあがった。

カカシ先輩……。

ベストの上からでもわかる、カカシ先輩の確かな胸の筋肉にひどくドキドキする。
自分の胸に広がる先輩の埃っぽい男くささが私のドキドキに拍車をかけて、でも、どこか妙に安心していく。
自然と抜ける肩の力とともに、私は先輩の胸に体も心もすべて預け、そっと目を閉じた。

大好き、カカシ先輩……。

口に出してしまったのか、心の中だけで思ったのか、よくわからない呟きを漏らし、眠りに落ちていく。
そんな私の体を、カカシ先輩が強く抱きしめた気がした。





to be continued.
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