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episode.04 (ページ2/8)

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「サザンカはダイエットなんか必要ないよ」
「そ、そう?」
「あぁ。サザンカはそのままでいい。外見も中身も」

いつもよりちょっと低い、まじめな声でそう言われて、私の胸がドキッとする。

テンゾー……。

たまに、テンゾウは私のことが好きなのかなって思う時がある。
自惚れなのかもしれないけど、今みたいに真剣に、私のすべてを肯定してくれるような言葉を言われると、ついそんな風に思ってしまう。
特に最近のテンゾウは、忍としての腕もあげ、どんどん男らしさを増していて、そんなテンゾウにまじめに言われる一言は、いやでも私をドキッとさせる。
でも、私は、今のままがいいって、そう思う。
テンゾウのことは大好きだけど、恋愛とか、そーゆうんじゃなくて、大事な仲間として一緒にいたい。
そんな感じなんだ。

「テンゾー……」

戸惑うような私の小さな呟きに、テンゾウは先程の声同様、ひどく真剣な表情で私を見つめた。



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