With
episode.30 (ページ1/1)
明け方近くのことだった。
僕は家の扉をノックする音で目が覚めた。
時計を見れば、針が四時ちょっと過ぎを示している。
誰だ、一体こんな時間に……。
常識はずれな時間の訪問にイラッとしつつ、のっそりとベッドをおり、玄関に向かう。
「ハイ?」
不機嫌な声で呟いて、玄関の扉を開ければ、
「ごめん、ヤマト。こんな時間に」
ひどく真剣な眼をした名無子が立っていた。
to be continued.
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