With
episode.03 (ページ4/4)
「どうした、サザンカ? 食べないのか?」
「え、あぁ…なんか食欲がなくて……」
私が無理に笑顔をつくって答えると、テンゾウは心配そうに私の顔をのぞきこんだ。
「食欲がないって、大丈夫かい? 任務で疲れたせいかな。でも少しぐらい食べておかないと、体が持たないよ? ちょっとでいいから、食べれないか?」
テンゾウのひどく真剣な表情に、私は素直に微笑んだ。
「ありがと、テンゾー。大丈夫だよ、そんなに心配しなくても」
「だけど……」
その時、スッと、カカシ先輩が立ちあがった。
急な行動に驚いてテンゾウと私がそちらを見ると、二人の視線の先で、
「ん? 何、ふたりとも?」
カカシ先輩はつかみどころのナイ表情で答えて返す。
「いや…あの、先輩こそどうかしたんですか?突然立ち上がって」
テンゾウが怪訝そうにたずねると、
「あぁ、ちょっとね。忘れモノ」
なんてことナイ顔でそう言って、カカシ先輩は暗い森の中へ姿を消した。
to be continued.
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