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episode.25 (ページ5/6)

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だから、そうだ、悪くはない。
もう誰も失わずに済むのなら、アイツらのよりそう姿を見なくて済むのなら。
このまま任務で死ぬのも決して悪くないんだ――。

「大丈夫です」

真剣に止める綱手様に、俺は何の表情もなく伝えた。

「大丈夫じゃない!!」

綱手様が机を手のひらで打ちつけて叫ぶ。

「どうしたんだ、カカシ?! お前はそんな無茶なこと言うヤツじゃないだろう?! 今回に限ってなんだって……!!」

俺は、首筋まで赤く火照らせ声を荒げる綱手様をひどく落ちついた視線で貫いて、ただ一言呟いた。

「一人で、行きます」
「――――」

まっすぐに俺を見つめ返す綱手様の瞳。
そこにいろんな感情が入り混じり、溶け合っているのが見てとれる。
無茶を言う俺に対する憤りと心配、どうにかしたいと苛立つ焦燥、そして、俺の言葉に受けた衝撃、驚愕、困惑、それらすべてが俺に向けられる。



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