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episode.20 (ページ4/5)

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ヒッと顔を引きつらせたヤマトの胸をしっかり引きつけて、俺はグッと水中に倒れこませた。

「うわっ!!」

悲鳴とともに、バシャーン!! と水のはじける音がしてヤマトも無事、川の水を頭からかぶったびしょ濡れの姿となる。
それを見て今度は名無子がコロコロと笑いだした。

「サザンカ〜!! お前も笑ってる場合じゃないでしょ! 俺をこんなにして!!」

俺は名無子に水をすくってパッと浴びせた。

「キャッ、先輩、ごめんなさいってば」

腕で水をよけようとする名無子に向かって、俺の横でちゃっかりヤマトまで一緒に水を浴びせている。
それに気づいた名無子が目を三角にした。

「なッ……テンゾー?! ってか、もぉーー!!」

名無子はそう叫ぶと自分も水面から水をすくいあげ、ヤマトに反撃し始めた。

「うぁっ……!!」

顔面に水をくらい慌てるヤマトがいい気味でサザンカに声援を送る。

「そうだ、やれ、やれ、サザンカ!」
「やれ、やれ、じゃありません! カカシ先輩も、えぇーーい!!」
「ちょッ……なんで俺まで?! サザンカ、やめ……!!」



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