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episode.20 (ページ1/5)

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任務四日目の空は悔しいほどの晴天で、俺たち6人は任務というよりどこかピクニックやキャンプにでも来たかのような気分を覚えた。
案の定、小川の近くで休憩をとると、ナルトとサクラがすぐさま忍靴を脱ぎ捨て元気いっぱいに川の中へと入っていく。
ニカニカ顔のナルトが水面をすくうようにしてサクラに水を浴びせかけた。
お返しとばかりにサクラもナルトに向け、水しぶきをはねあげる。
それをサイが川べりの草地に座り、涼しい顔で眺めていると、ナルトはサクラと二人がかりで今度はサイ目がけて水をバシャッと放った。
そこからはサイも参戦だ。
キャッキャッキャッキャッと三人が楽しそうに水遊びに興じだし、その姿が俺にひどく懐かしい光景を思い出させた。

暗部の頃、俺たちもこんなふうにじゃれてたっけ。

俺は少し離れた木陰から目の前の三人にあの頃の自分たちを重ね合わせた。





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