HALF.
episode.14 (ページ1/3)
里に戻った俺は三人に解散を告げ、一人、火影邸に向かった。
火影室で俺の報告を静かに聞いていた綱手が真剣な顔で口を開く。
「なるほど。確かに気になるな、その忍たち。しかし」
そこで一旦ことばを切ると、綱手は俺に労いの声をかけた。
「その中の一人を確保できたのはお手柄だ、シカマル。そこから何かわかるだろうからな」
その言葉に軽くうなずき、俺は気になっている疑問を口にした。
「奴ら、忍服が揃っているあたり、結構大きな組織なんスかね?」
あぁ、と今度は綱手がうなずいた。
「その可能性はあるな。まぁ、とにかく、捕まえた男から情報を聞き出さねば何とも言えん。今日はご苦労だった。帰っていいぞ、シカマル」
そう言って、綱手は任務の話を終了し、手元の書類に目を落とした。
そんな綱手の前で、俺は帰ることなく、意を決して別の話題を切り出した。
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