HALF.
episode.06 (ページ1/3)

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「シカマルー。また名無子がいないわよ?」
「はぁ?!」





「シカマルー。名無子が……」
「またかよ?!」





「シカマ……」
「名無しかあぁぁぁ!!」





連れ戻した後も、俺の忠告なんて全く効果なく、名無しはさんざん姿をくらました。
薬草を見つけちゃぁ隊を離れ、薬効のある木の実を見つけちゃぁ姿を消し、そのたび俺らに引き戻された。

どんだけ身勝手なんだ、アイツは……。

探しつかれたイノがうんざり顔でぼやいた。

「もう任務より名無子を探してる時間の方が長いんじゃないの?」

確かにイノの言うとおりだ。
これじゃぁ全然しごとになんねぇ。

「あぁ、もう、めんどくせぇーーー!! ヤメだ、ヤメ!! アイツを探す必要はねぇ! ほっとけ! 俺ら三人で警護にあたる!!」

俺は思い切ってそう叫んだ。
アイツなんかいなくても、俺らだけで充分だ。





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