HALF.
episode.20 (ページ1/4)

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バフォォォオンッ!!

奴らの前で煙玉が炸裂した。
辺り一面まっ白い煙に覆われる。
それに乗じて俺はすかさず茂みを飛び出した。

「なんだ……?!」

突然の襲撃に煙の中で動揺に震えるサグの声が響き、その声に向かって俺はバカにしたように告げる。

「どこ見てんだよ? こっちだよ」
「視界が利かないからってなめんなよ!! お前の場所くらい声でわかるぜ!!」

そこだ!! とサグが思い切り拳を繰り出した。

「ゴハッ……」

拳がきまり、サグの前で体が崩れ落ちる。

「フン。たわいねぇーな」

満足げなサグの声に、

「それはどーかな」

煙の中で俺はニヤリと答えた。

「――何ッ?!」



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