HALF.
episode.02 (ページ2/5)

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「なんなんスか?! 俺、絶対ェやですよ、あんなのと一緒に仕事すんの!!」
「なんだ、なんだ、藪から棒に。お前が言いだしたんだろうが。俺に一人医療忍者をくださいと」
「そりゃぁ―――」

俺は思わず口をつぐんだ。
確かに俺は欲しかった。
自分専属の医療忍者が。
自分の隊の生存率を上げるために不可欠な存在だと思う医療忍術の専門家。
でも……。





「私、名無し名無子って言いまッス」

健康ランドの通路で正座したまま、女は俺に向かってそう言った。

「はぁ」

それがどーしたよ?

興味もねぇーし、俺は気にもとめず適当に聞き流して相槌を打った。

「医療忍者なんス」
「はぁ、医療忍者? お前が?」

尻上がりに答えながら、俺はそこでふと気付く。



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