HALF.
episode.15 (ページ2/5)

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「ったく、なんだよ? 俺、これから行くとこあんだけど?」

俺はふてくされながら名無しの前にしゃがみ込むと、膝の上に左腕で頬杖ついてめんどくさそうな視線を投げた。

「何?」

それには答えず、名無しはよいしょッと体育座りからあぐらに座りなおして体を乗り出してきた。
そのまま左手を俺の右上腕部に伸ばす。

え―――?

俺の腕を見つめたまま、名無しが静かに口を開いた。

「すぐに治せなくってスイマセン。でも、もう大丈夫ですから。チャクラ、ちょびっと復活したんで」

コイツ、俺のケガに気づいてたのかよ?!

その疑問を確かめる間もなく、俺の右腕にぶわっとチャクラが流れ込んできた。
かなりのチャクラ量で、一瞬、圧倒される。
けど、怖いとかそんなんじゃなくて。

なんだよ……この感覚?



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