HALF.
episode.15 (ページ1/5)

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火影邸の廊下を、胸に石でも詰まってんじゃねぇーかと思うくらい重たい心で外に向かっって歩く。
綱手の決定に逆らえるわけじゃねぇーけど、だからって納得がいくわけでもない。
今日の名無しの身勝手さを伝えれば、もうアイツと任務に出ることもないって思ったのに。

相変わらず、直属のまんまか。
俺の命を預けらんねぇーような医療忍者と一緒に戦いたくなんかねぇーよ。

俺はため息とともに建物の外に出た。

あぁ、そうだ。
病院に行かねぇーとな。

俺は右腕のケガを思い出し、病院へと足を向けた。
その後ろ姿に、

「隊長ぉ」

今、一番聞きたくない奴からの声がかかった。
不機嫌極まりない顔で振り向くと、案の定、名無しの姿が目に入る。
火影邸出口の右側に座り込んで、俺を見上げてた。

「なんだよ? もう任務は終わったろ? さっさと帰れよ」
「まだ仕事が残ってるんスよ」

そう言って、名無しはクイクイッと俺を手招きした。



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