HALF.
episode.14 (ページ3/3)

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綱手が俺にまっすぐな視線を寄こした。

「医療忍者として、お前らを救うことはできなかったか?」
「いや、それは……」

俺の頭に、チョウジの、名無しに礼を言ったときの顔が思い浮かんだ。
続けて名無しの深い海みたいな瞳が思い浮かぶ。

「どっちだ?」

綱手の有無を言わさぬ問いかけに、

「……俺らを、助けてくれました」

俺は弱々しく答えた。
その答えに綱手が手元の書類に目を落とした。

「それなら名無しをお前の下からはずすわけにはいかんな」
「……」
「もっとも、チームワークを乱すのは忍として最悪だ。その点については私からも名無しに十分言っておこう。そういうことで、この話は終わりだ。いいな、シカマル?」
「御意……」

俺は綱手に背を向けると、静かに部屋を後にした。





to be continued.
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