HALF.
episode.13 (ページ1/2)

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疲労のひどいチョウジと名無しを休ませた後、頃合いを見計らって、俺は声をかけた。

「動いても大丈夫か?休ませてやりてぇーのはやまやまだけど、そろそろ里に戻らねぇーとな」
「僕はもう大丈夫だよ、シカマル」
「私ももうイケるッス」

二人の顔色を見て動けそうだと判断した俺は、

「よし、今から里に移動する」

と、立ちあがった。
イノがチョウジの体を支えて立たせてやっている。
俺は、よいしょッと立ち上がろうとしている名無しに目をやった。

「立てるか?」

俺は右手を出そうとして、その痛みにあわてて左手に差し替えた。

「つかまれよ」

名無しの目が俺の右腕から左腕に移った。

「ありがとう…ゴザイマス、隊長」

名無しの左手が俺の左手を握ると、俺はグイッと引っ張ってその体を引き起こしてやる。
名無しが立ち上がるとパッと手を離し、俺はファラの体に近寄った。

二人は逃がしちまったものの、一人捕獲できただけでも上々だ。
コイツから逃げた奴らの情報がつかめるかもしれねぇーし。



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