HALF.
episode.12 (ページ2/4)

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手際よく処置を終えた名無しとともに、俺とイノの三人で、チョウジの様子をのぞきこむ。
しばらくすると、名無しの言葉通り、横になっていたチョウジが目を開け、俺らの顔を見た。

「チョウジ!!」

パッと顔を輝かせたイノの横で、俺は安堵の息を吐き出す。

よかった……。

安心のあまり、地面に右手をついて体重を預けた俺は、右腕を襲う痛みに、一瞬、顔を歪めた。

ッつぅーーー。
やべぇ、さっき、あのサグって男に攻撃されたところだ。

上腕部の痛みに先程の戦いが思い浮かぶ。

こりゃ、骨にまでイッてそうだ。
仕方ねぇ、名無しに治してもらうか。

そう思って口を開こうとしたとき、チョウジがゆっくりと体を起こした。
そのまま、名無しに目を向ける。

「ありがとう、名無子」
「いーえ、全然」

妙に真剣なチョウジの眼差しを受け止めて、名無しはめずらしく誤魔化しのナイ素直な笑顔で答えると、スッと立ち上がろうとした。
その途端、ガクッと膝から崩れるように倒れた。



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