HALF.
episode.11 (ページ3/3)

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「なんで…お前はそんなにこのキノコについて知ってんだ……」
「自然界の植物毒、それに動物毒も、致死率の高いものは全て必死に覚えたもんで」

そう言うと、名無しは深みの増した瞳でファラを見据えた。

「こっちは医療忍者なんだよ。命救うためなら自然界の毒くらい全て覚えてみせるっつぅーの!!」

名無しは男の両手をグッと引っ張り、空宙に跳びあがると、両手でめまぐるしく印を結びながら、体を反転させた勢いとともにファラの首筋に脚を叩き込んだ。
そして、地面にのめりこんだ男の体を上から押さえこんだまま、印を結びきった右手の二本指で男の頭にチャクラをズォッと流し込む。
大量のチャクラの流入に、ファラの体はビクッと跳ねると、そのまま動かなくなった。
あまりに一瞬の出来事で、思わずいつのまにか、誰もが見入っていたらしい。
周りに溢れる静寂を、我に返ったリダの甲高い声が破った。

「サグ! ファラがヤラれた!! 退くよ!!」

その声にサグが素早く反応し、女とともに逃げ出そうとする。
イノが触発されて追いかけようとした。

「イノ、よせ! 追わなくていい!!」

俺はいそいでイノを止めた。
深追いして、これ以上、被害を大きくするわけにはいかねぇ。
俺はチョウジに目を向けた。





to be continued.
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