HALF.
episode.08 (ページ2/2)

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男がバカにしたように感心してみせた。

「なかなか鋭いじゃないか、お前。じゃあ、これはわかるか? 同じ毒を吸っても、俺はなんで倒れないか?」

俺は黙り込んだ。
俺もそのことは考えた。
なんで同じ条件下で、チョウジだけやられてコイツは倒れない?
それは俺にも謎だった。
男は俺を一瞥すると、

「その答えは簡単。俺はこの毒素に対する抗体を持ってんだよ。生まれつき、特異体質でなッ!!」

そう叫び、すかさずクナイを取り出して、チョウジの背骨めがけ振り下ろした。

「ヤメッ―――!!」

叫ぶのが精いっぱいだった。
離れすぎてて影さえ届かない。
俺やイノに助ける隙なんてコレッぽっちもなくて。
スローモーションのようにやたらゆっくりと落ちていく一瞬を、俺たちはバカみたいに眺めるしかなかった。





to be continued.
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