HALF.
episode.07 (ページ3/3)

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その光景にフッと思う。

コイツ、もしかして、わざとはずしてる?
わざとはずして……キノコを壊してんのか?
だったら、じゃあ、何のためだ……?

漠然としたイヤな予感に、少しずつ俺の思考が加速する。
目の前では、男の攻撃に加えチョウジの動きも手伝って夥しい数のキノコが潰されていく。
それを見て、ようやく俺はハッと気付いた。
頭の中で、いくつもの仮定がひとつの結論に収束していく。

そういうことか?!
だとしたら。
このままじゃ、ヤバイ―――。

「チョウジ、戻れ! そのキノコから離れろ!!」
「もう、遅いよ」

俺の声に答えたのはチョウジではなく、戦っている男のほうだった。

「なっ―――?!」

男の言葉通り、確かにもう遅かった。
俺がろくな反応もせぬうちに、

ズダアァァーーーン!!

と、地響きのような大きな音を響かせて、チョウジの体が倒れていった。





to be continued.
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