HALF.
episode.07 (ページ2/3)

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は?
キノコ……?
キノコで何をしようって言うんだ?

網膜に映るキノコの姿に、俺の頭が動き出す。

毒キノコってことか……?
でも、だったら、キノコ食って体内に毒が入んなきゃ意味がねぇーだろ。

キノコの群生を呼び出した男は相変わらず逃げ惑っている。
隙を見て手裏剣やクナイなどを投げるものの、全て的を外し、チョウジの周囲に突き刺さるばかりだ。

もっともあんな攻撃、まともに当たったところでチョウジのあの回転に弾かれるのがオチだけどな。

でも何か気になって、俺は男の動きをじっと見つめた。
投げても投げても男の武器はチョウジに当たらない。

攻撃が的外れなのは腕が悪いだけか?

そのわりには忍マスクをつけた二人の仲間は援護に動く気配もなく、落ち着いて見ている。
そのことにも妙な引っかかりをおぼえて、俺はもう一度チョウジ達に目を戻した。
男の忍具は何度もチョウジの周囲に吸い込まれていく。
そのたびにチョウジの近くに生えているキノコが壊れた。
ひとつ、またひとつ。
キノコが壊れては、おそらくその胞子なのだろう、黄色がかった薄い靄のようなものが舞い上がって見える。



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