HALF.
episode.05 (ページ7/7)

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あまりの衝撃にグッタリする俺の前で、名無しはチャチャッと荷物をリュックに戻すと、今度は七分丈パンツのポケットから何かを取り出した。
まずそれにイノが興味を示す。

「何、何、それ?」
「イノちゃん、コレはスゴイですよ?!」

チャリーン!! と。
名無しが見せつけたのは単なる家のカギ。
……についている根付けだった。
自信満々に名無しがのたまう。

「歌サマ根付けだ、やっほぉ〜い!!」
「「……」」

これはちゃんとショップで買っただの、頭頂部のリアル感を見ろだの、懸命に力説する名無しから、

マジ、バカだ、コイツ。

俺は引きまくりの目を逸らし、スクッと立ち上がった。

「そ、そんじゃ、行くか、な……」

この10分間て確か休憩だったよな……?

言い知れぬ疲労感を背負い、休憩前よりもなぜか確実に増すけだるさと戦いながら、俺は足を踏み出した。





to be continued.
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