HALF.
episode.43 (ページ1/4)
休養明けの任務日、その集合場所に現れた医療忍者を見て、俺は驚きを露わにした。
名無子じゃない――。
来るべきはずの医療忍者の姿を探しつつ、俺はソイツに訊ねた。
「え……名無子は……?」
「すいません。名無子さん、しばらく任務をお休みすることになったらしくって。今日は急きょ僕がお供するよう火影様から言われてきました」
宜しくお願いします、とその医療忍者は挨拶をする。
困惑しながらも、あぁ、よろしく、と受け、俺たちは任務に出た。
名無子が休みって……。
どーゆーことだよ?
俺はなんも聞いちゃいねぇー。
疑問で膨らむ胸を抱えて、その日の任務を終えた俺は綱手のところで胸のつかえをを吐き出した。
「名無子が休みってなんなんすか?」
綱手からの答えはあの医療忍者と同じものだった。
「名無しは幼馴染の死が相当堪えたらしい。休みが欲しいと言ってきたのを許可したんだ。そういうわけだから、任務のほうはしばらく名無し抜きで頼む。代わりの医療忍者ならちゃんとつけてやるから安心しろ」
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