HALF.
episode.41 (ページ1/6)

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戦いのあとはいつもやけに世界が静かに感じる。
俺は自室のベッドの上に上体を起こし、窓に目を向けていた。
カーテン越しにやわらかな日差しが降り注いで、平和な朝の訪れを物語る。

いつだってそうだ。
誰が死んだところで、この世界は全く何も変わらない。





あの後、俺たちは大名家警護の任が解け、他のチームと入れ替わりで里に戻ってきた。
今は例の大名家をその隊が援護班として補充された人員とともに預かっており、俺らの隊は任務の疲労を癒すために休養をもらっていた。
俺は任務中の出来事をすべて綱手に報告し、運びかえったエイシンの亡骸を渡した。
エイシンの体は彼の所属していた一派の手掛かりを探るため、これから検証されることになる。

それが終わったら、きっと……。

一度、里を抜けた忍の遺体だ。
ゴミのように扱われ、解体されて終わりだろう。
そんなふうに思っていた俺に綱手が言った。

「エイシンの遺体は検証後、名無しに渡すつもりだ。静かに葬らせてやりたいと思う」
「五代目……」
「抜け忍とはいえ、それくらいやっても罪にはならんだろう」

俺は綱手のこういう部分をすごく尊敬する。
ルールだけに縛られない器のでかさをすげぇと思う。
俺は心から頭を下げた。



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