HALF.
episode.39 (ページ2/2)

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「これでどうしようって言うんだよ。まさかこの鎖で俺の動きを封じたつもりか? だとしたらお前、気でもふれたんじゃないのか? 俺をこんな玩具で止められるわけねぇーだろ。しかも鉄ってのは――電気を通すんだッ!!」

そう叫んだ瞬間、エイシンは俺の握る鎖をグイッと引っ張り、手のひらから発生させた夥しい電流を俺らをつなぐ鎖に向かって余すことなく流し込んだ。
バババババッと鎖を走る電流。
その様に、

「これを待ってたんだよ!!」

俺は手にしていたクナイをエイシンの体幹目がけ投げ放った。
クナイが吸い込まれるようにしてエイシンの腹部にザクリと突き刺さる。
そこから今度はヤツの体内に自身の放った電気が一直線に流れ込んでいった。
放電を制止したところで到底間に合いはしない。

「グアァァァァアッ……!!」

エイシンは感電の痛みに苦悶の声を張り上げて、自分の腹からクナイを抜き取った。
だが、動けたのはそこまでだ。
エイシンの体は膝から崩折れ、後ろに傾くと、そのまま背から地面に倒れていった。





to be continued.
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