HALF.
episode.04 (ページ2/5)

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猟師がわざわざ罠を仕掛けたっつぅーのに、それにかかった動物逃がしてんなよ……。
ってか、百歩譲ってそれを良しとしてもだ。
コイツ、自分の立場を理解してねぇーだろ。

俺は思いっきり顔をしかめて口を開いた。

「あのな。俺ら、今、任務中なんだぞ。チャクラを無駄に使ってどうすんだよ? そんなんしてる場合じゃねぇーだろーが。ただでさえ、勝手に隊から離れて迷惑かけやがって。任務はチームプレーだ、それを乱すようなことは許されねぇ。お前、もっと協調性を……」
「ほら、我慢我慢。こーゆー痛みに打ち勝ってこそ、世の中、大事を成し遂げられるってもんですよー」
「は?」

意味不明なその声に俺が名無しに目を向けると、名無しはコグマの治療に夢中で俺の話なんかコレッぽっちも聞いてやしなかった。

「っつぅーか、俺の話を聞けぇーーー!!」

コグマもコグマだ、気持ちがいいのか、とろんとろんの目で、腹まですっかり見せて足首のケガを治してもらっている。

コイツら、マジ腹立つわぁーーー。

そのほのぼのさ加減に言いようのナイ怒りを感じていると、

「あぁ、ハイハイ。わかってますよ」

名無しがサラッと応じた。



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