HALF.
episode.26 (ページ3/9)
まぁ、確かに今のところ名無しもこの文書の効力で一応は大人しくしている。
けど、コイツのことだ、いつまた滅茶苦茶やるやら。
鬱陶しさ半分、ちょっと面白がる気持ち半分でそんなことを考えていた時、
「シカマルさん!」
強く名前を呼ばれて、俺はハッと隣に目を向けた。
声は俺の横に座るイチヤからのものだ。
「あ?」
俺の返事にイチヤは、あーもう、と肩を落とした。
「あ? じゃないッスよ。人の話聞いててくださいよ」
「悪ィ、イチ。なに話してたんだっけ?」
「だから。仲がいいですねって言ってたんじゃないスか」
「誰が?」
「シカマルさんが」
「誰と?」
「名無子さんと」
「はぁ?!」
何言ってんだよとばかりに俺は叫んだ。
「んな訳ねぇーだろ」
ムッと不機嫌な顔になる。
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