HALF.
episode.25 (ページ2/4)

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俺は変な息苦しさを感じて視線を空へ向けた。
逃げ場を求めるように見上げた空の青さに癒され、ようやく俺の心がホッとしかけたとき、隣でチョウジがポツリと呟いた。

「シカマル」
「ん?」

空から視線を落とし、チラリとチョウジを見やると同時、小さな声でチョウジが言った。

「僕、名無子のことが好きかもしれない」
「――」

自分の心臓の音がはっきりと耳に聞こえた。
声を出そうとした俺は喉が渇ききって掠れた声さえ出ないことに気づく。
慌てて唾を飲み込んだ。

「へぇー……」

ようやく出せた声はそんなしょうもない一言だった。
チョウジは特に気にした様子もなく、俺にというよりは自分自身に言うように自分の気持ちってやつを話し出した。

「この間の任務でキノコ毒にやられて倒れた時、名無子に助けてもらったでしょ?」
「あぁ……」



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