HALF.
episode.23 (ページ3/4)

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……ん?
こんなのばっかって……そういやアイツ、確かオヤジと知り合い……。

俺は真剣な色の浮かぶ目で、ノリをバリバリ噛んでるオヤジに訊ねた。

「オヤジさぁ、名無しとどういう知り合いなんだよ?」
「名無し?」

オヤジが小首を傾げて俺を見る。

「誰だ、それ? お前の好きな子なんか俺が知るわけないだろーが」
「誤解すんなよ! 好きとかじゃねぇーよ、名無しは!」

キョトンとしているオヤジに思わずムキになって叫ぶと、俺は再度問いかけた。

「マジで知らねぇーの? 名無し名無子のこと。あっちはオヤジのこと知ってるぜ?」
「んー? 名無し名無子?」

名無しのフルネームを吟味するように呟いた後、オヤジはパッと顔を輝かせた。

「おーおー、名無子ちゃんか! 名無子ちゃんのことか」

それなら知ってるわ、とオヤジがうんうん頷いた。

「なんだ、シカマルは名無子ちゃんが好きなのか」
「だから、違ぇーよ!! 人の話聞いとけよ!」

俺は唾を飛ばす勢いで突っ込み、それからハァーっと息をついた。



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