HALF.
episode.22 (ページ2/3)
「え、名無子が?!」
「あぁ、今、病院に寝かせてる。時間あるなら帰りに様子見てってやってくれよ」
「うん、わかった!!」
予想以上に顔を青ざめさせたチョウジにちょっと違和感を感じながら、
「俺はこのこと、火影に伝えてくるわ」
そう告げて、火影室へと姿を消した。
俺の話を聞き終えた綱手は、ただ単に、
「そうか。わかった、御苦労」
と、言っただけだった。
もちろん、そんな返事、俺には不服だ。
俺としてはこの前捕まえたファラって奴からの情報を教えてもらって、そこから今日の一件をいろいろ推測したかった。
一応聞いてみようか?
そうも思ったが綱手のことだ、こんなときは何も言わねぇーだろう。
俺は素直に諦めて病院へと戻った。
病院へ向かう俺の胸には里に戻る途中で耳にした名無しの一言が重くのしかかってくるようだった。
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