HALF.
episode.02 (ページ3/5)
「っつぅーか、だったら俺の頭部打撲だか挫傷だか、さっさと治してくれりゃいいだろ?!」
「いやいや、そんなことより……」
「そんなことより?! 今、そんなことよりって言ったろ?! 俺のケガはそんなことかよ! お前の話は俺のケガより大事なことなんか!!」
ホントこいつマジむちゃくちゃなんだけどッ!!
キレ気味の俺の前で、コイツはなんてことナイって顔で言い放つ。
「あーハイハイ、落ち着いて、落ち着いて。ルールールー」
「ルールールーって何?! 俺は北キツネじゃねぇーんだよ!! そんなんで落ち着けるか、ボケッ!!」
「あーじゃぁ、イーッス、イーッス、落ち着かなくてね。そんなアナタが大好きですよ」
「何だ、その投げやりさ?」
コイツは俺の言葉なんか全く無視して先を続けた。
「で、まぁ、なんスか、私、あれッス。これからアナタの直属です、火影命令でね。直属医療忍者」
「はぁ、直属。俺の。へぇーーー」
何気なくスルーさせた言葉に、俺はスッと表情を止めた。
え?
直属?
誰の?
ってゆーか、俺の?
「はぁぁあ?! なんだと?! 直属だとォォオーーー?!」
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