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Boy's side-30 (ぺージ1/3)

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俺は任務が終わるとすぐに病院に行くのが日課となった。
コツコツ何かを続けるのは好きじゃねぇーけど。
こればっかは仕方ねぇ。
任務によっちゃぁ、帰ってくんのが夜中だったり、何日間か里から出てたり、顔出せない時もあったけど、出来る限り足を運んだ。
見舞ってくれる家族がいない名無子に病院で寂しい思いなんかさせたくねぇーし。
俺だって、お前に会いたくなるんだよ。





あと数分で今日が終わる。
そんな時間にようやく俺は里へ戻ってきた。
昨日に続き、今日もこんな真夜中の帰還じゃ、病院の面会なんか絶対ェさせてもらえない。

名無子の見舞いは今日も無理か。

それでも俺はやっぱり名無子に会いたいと思った。

せっかく土産も買ってきたことだしな。
行くか。

俺は病院目指して駈け出した。





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