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Boy's side-22 (ぺージ1/3)

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アイツ、何食いたがんのかな。

そんなこと一つ考えるのも、今の俺には有意義な気がしちまって、ガラにもなくアレコレいろんなメニューを思い浮かべる。

女っつぅーとパフェとかケーキが好きだよな。
でも、名無子だからな。
ガッツリ食えるモンのほうがいいのかもしれねぇ。

「……マル。…シカマル!!」

名前を呼ばれてドキッとする。
声のする方を向くと、チョウジが俺を必死に呼んでいた。

「あ、悪ィ」

一人で考え事して忘れてた。
俺、チョウジと並んで歩いてたんだっけ。

急いでチョウジのそばに行く。

「なんだ、この店?」

チョウジはひどく混雑した和菓子屋の前にいた。

「だから、さっき説明したじゃない。最近できたお菓子屋さんだよ。すごく美味しいって人気なんだ」
「あ、そうだっけか」

チョウジはいそいそと店内に入って物色し始めた。

ふーん。

チョウジに続いて店に入った俺は、まだ名無子におごる料理に思いを馳せていて、

この和菓子屋じゃ役に立たねぇな。
イートインじゃねぇし。

たいした興味もなく、陳列された商品に目を落とした。
団子やら人形焼き、せんべい、アメ玉、いろいろと並んでいる。
その中で意外にも俺の気を引くモノがあった。



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