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Girl's side-20 (ぺージ1/4)

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ナルトさんの元気な声が響く。

「我愛羅ッ!! 巻物届けに来たってばよぉー!!」

風影室に、ナルトさんを筆頭にキバさんと赤丸が泥だらけの姿で現れた。

よかった……みんな無事だ!

「あぁ、ナルト、久しぶりだな。元気そうで何よりだ」

風影様がおだやかに言葉を返すと、続けて、

「よぉ、遅かったじゃねぇか。一足先に着いちまったぜ」

私の横でシカマルさんが声を発した。

「シカマル?! 名無子っ!!」
「なんでお前ら先にここにいるんだってばよ?!」
「わん、わん!!」

予想通りの驚きをだるそうな目で受け止めて、

「お前ら、砂へ向かう直線コースの道からずいぶん外れてたんだな。俺らどっかで抜いちまったぜ」

シカマルさんが告げると、キバさんが吠え立てた。

「ったりめぇだ!! 敵を倒すのに苦労したんだぜ?! そんな真っ直ぐ簡単に来れっかよ!!」
「そうだってばよー! こっちは巻物守って大変……って、そんなことより、我愛羅、綱手のばぁちゃんからの巻物を……」

ナルトさんがバックパックの中をあさり始めた。

あ……。
それは……。

気まずく思う私に構わず、風影様がサクッと言ってのける。

「ナルト、ご苦労だった。さっき読ませてもらった」
「えっ?! 読ませてもらった? いや、俺がまだ持って……」
「先に着いたこの二人から確かに受け取った。先ほど読み終えたばかりだ」
「「なにぃッーーー?!」」

声をそろえたナルトさんとキバさんを、シカマルさんがヤベェッて顔で風影室から引きずり出して行った。





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